テキストの中に見慣れぬ英単語が出現する

　私は11月の最終土曜日から、月に３回か４回、毎週土曜日に市の７つある公民館の１つで開催されている英会話教室に通うようになった。
　教室では２つの英語版のテキストで、ときどき見慣れぬ英単語にお目にかかることがある。
　例えば「digging(掘る、小突く)」「rejoinder（反論）」「gift certificate（ギフト券）」、そして「gadgets（ガジェット）」である。
　私以外のクラスメートは何の抵抗もなく、こうした英単語を受け入れている。
　私はと言えば、はじめて目にした英単語ばかりである。
　「digging」「rejoinder」については勉強不足と言われても仕方がないが、「gift certificate」は私が１０代の頃にはなかった言葉のような気がするので、それなりの納得感があるが、「gadgets」だけは、これまで見たことも聞いたこともない英単語である。
　それなのにクラスメートたちは「gadgets」を日本語に置き換えることなく、カタカナのままで会話をしている。
　先だって授業に出席したクラスメートの年代は３０代から６０代だと思われ、私だけが取り残された気分になってくる。
　私はその取り残された気分を払しょくするために、家に帰ってから、インターネットで「ガジェット」を入力して、検索してみた。
　すると【一般的に「ガジェット」とは、スマートフォンやタブレット、イヤホン、マウス、キーボード、モバイルバッテリーなど、「便利な電子機器小物」を指すことが多いです】と載っていた。
　試しにAmazonで「ガジェット」と入力して検索してみると、スマートウォッチやモバイルバッテリー、それらを入れるポーチなどがヒットする。
　さらに「gadget」を入力して検索をしてみると次のように乗っていた。
　【この英単語は、主に小さな機械や電子機器のことを指します。この言葉は、特に便利な道具や装置を表すのに使われます。例えば、スマートフォンやタブレット、キッチン用の便利な器具などがgadgetの例です。日常生活を快適にするためのさまざまな機器を指し、通常は新しい技術を使ったものが多いです。
　gadgetの名詞形は「gadgets」で、複数形になります。例えば、「私の新しいガジェットはとても便利です。」という文は、英語で「My new gadget is very useful.」となります。また、「ガジェットを使うことで、生活がもっと楽になります。」は「Using gadgets makes life easier.」と表現できます。
　さらに、ときにはgadgetは「小道具」という意味でも使われ、特に機能的なものや特別な用途のために設計されたものを含むことがあります。例えば、「この映画には面白いガジェットがたくさん出てきます。」という場合は英語で「This movie has many interesting gadgets.」と言えます。】
　どうも、私には一般的に使われている「便利な電子機器小物」だと覚えておいた方がいいようである。

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